あなたは、想像できる?

ある日突然、大切な存在がこの世からいなくなってしまった時の事。

とても、辛くて苦しくて。

一緒に過ごした時間も、交わした会話も……

全て、全て忘れてしまいたい。


涙が、自然と頬を伝い……とめどなく、ぼろぼろと零れだして……

まるで、蛇口の壊れた水道みたいだね。

交わしたやりとりは、思い出しては悔やむ事ばかり。

思い出しては、後悔ばかり。

もう会えない人を、思いながら。


でも、ほら……

悲しんでばかりいても、彼は帰ってこないんだよ。

泣いてばかりいても、彼は喜ばないんだよ。

彼が望むのは、いつだってみんなの幸せだったよね。


だから、ね。

亡くしてしまった事を悔しく思いながらでもいい……

ほんのわずかな希望に縋って………

彼の命を信じてみよう……

信じて、強く強く生きていこう?


どこかで生きている……きっと、きっと。

そんな、淡い淡い希望の欠片を信じて……

また、この世でもあの世でも、彼にもしも会えた時に……



笑顔で、再会出来るように。