いつか……


「なぁ、灰原頼むよ」

 両手を顔の前で、パンと合わせて、彼は彼女に懇願した。
 哀はちらりと横目で彼の顔を眺め、小さく息をついた。

「嫌よ」

 哀は、その質問が何を意味しているかを聞く前に、すっぱりと断わった。
 そんな哀の態度に、コナンは苦笑した。

「おいおい、断わる前に俺の話聞けよ」
「聞かなくても分かるわよ。どうせ、APTX4869関係の事でしょ?」

 彼からの頼みごとなんかは、たかが知れている。どうせ、薬のことか、組織関係の事くらいなものだ。
 最も、組織の事で何かがわかったからと、彼が自分に相談するかどうかは疑問だが。

 彼女としてはそう思って断わったのだが……彼は顔を顰めて彼女に言った。

「ちげーよ。今回はそんなんじゃねーって」
「……あら? じゃあ何かしら」

 哀は珍しい事に驚きながら、彼の次の言葉を待った。
 彼は少し戸惑いがちに彼女の顔色を窺いながら、突如真剣な顔になって彼女を見つめた。



「俺と、付き合ってくれねーか?



「………………は?」

 突然の言葉に、彼女は一瞬で思考がストップした。
 彼は、今何と言った? 真剣な顔で………
 理解しようにも、正常に働かない今の頭で、上手く正しい方向に処理する事は出来ない。
 彼の顔を見てみると、やはり真剣で。

「あの、工藤君……? 今なんて?」
「だから、俺と付き合ってくれって言ってんだよ」

 何でも無いことのようにさらっと返した彼。それがまた、信じられない。
 その後、彼が色々と何か言って来ていたけれど、あまりに衝撃が大きかったため、耳に入っては流れていった。

「だ、だって……あなた……どうしてそんな………」
「あん? お前が一番いいと思ったからよ……駄目か?」
「だ、駄目なんて……」

 彼の真剣な顔に、自然と鼓動が早まって……どうしようもないくらいに、動揺して……

「じゃあ、決まりな!」

 突然、彼の顔が明るくなって、哀に嬉しそうに礼を言った。

「じゃあ………明日朝の九時に、迎えに来るからよ」

 そう言って帰った彼に、首を捻る。
 明日九時? 不思議に思い、首を傾げながら……
 けれどドキドキして止まらない鼓動に、その日は殆ど眠れなかった。



 そして、翌日………


「なぁ、灰原! 何怒ってんだよ!」
「別に、怒ってないって言ってるでしょ! 着替えるんだから、出てって」

 阿笠邸の一室で、二人の小さな男女の声が響き渡る。
 一人、眼鏡の少年は困惑しながら、部屋を出て……少女は顔を赤面させて、着替えを進めていた。

 部屋から出ると、ずっと待っていたコナンは、恐る恐る彼女の機嫌を確認しながら「行くか……」と一言だけ遠慮がちに呟いた。
 彼女は無言のまま、前を歩く彼の後について行った。



「灰原……おめー、もしかして」
「何よっ!」

 道中、いつの間に入れ代わったのか、
 自分の前を早足調で歩く彼女に、コナンは微かに困惑した様子で話し掛けた。
 すかさず反応して振り向いてしまった事を、後悔する。紅く染まったその顔を、彼に、見られてしまった。

「え?」

 困惑した様子で呟いた彼の顔も、微かに赤く染まる。
 気付いてしまったのだろうか。心臓が、うるさいほどに鼓動を早めている。
 気まずくなってくるりと進行方向に向きなおし、再びすたすた歩き出した。
 無言で歩く彼女の頬は、何時もよりも赤い。

 ……彼は、気付いてしまったのだろうか。自分の、彼への気持ちに。

「は、灰原? あのさ……」

 戸惑いがちに後ろから声を掛けられて、心臓が、鼓動が跳ね上がる。

「な、何よ」

 何とか、冷静を装って答えるものの、声が震える。

「わ、悪かったな。付きあわせて……ちょっと、強引だったか?」

 その台詞に、彼女は心底首を傾げた。
 少し考え込んだ後で、

「……はぁ?」

 とだけ、間が抜けた返事を返す。すると、彼は続けた。

「……いや、だってお前、今日ホントは何か用事あったんじゃねーか? 俺のせいでキャンセルする羽目になっちまったんだよな? 悪い」

 …………

 なんと、言い表してよいだろう。この、脱力感を………
 先ほどまでのうるさいほど響いた鼓動はどこにいったのか。
 哀は、全身から力が抜けてゆくのを感じた。
 あぁ、ダメだ……もう、本気で彼がわからない。

 先ほど感じていた、恥ずかしさを覆い隠すための怒りすら……今は全くうせてしまった。

「……えぇ、そうね。……貴方を一番優先して、損した気分だわ」
「で、でもありがとな。……嬉しかったぜ」

 そう言って笑う彼の顔を、そっと気付かれないように覗き見て、そして再び頬が火照った自分が、さらに悲しい。

「………帰り、フサエブランドのバッグでも買ってくれればいいわよ」
「あん? またかよ。……いい加減にしろよな。俺だって今小学生程度の小遣いしかもらってねーんだぞ?」
「いいじゃない、そのくらい。付き合ってあげてるんだから」
「……ったく。大体おめーな、買ってやった所で使ってんのかよ? 見たことねえぞ? オメーが俺が買ってやったもん身につけてるところ。んなガキの体には不釣合いだろ。ブランドもんなんて」

 ぶつぶつ不満げに言う彼を、再び覗き見て、ふぅと小さく溜め息をついた彼女は言った。

「……本当に、バカね」
「あんだと!?」

 後ろから、怒鳴りかかる彼は気付いていない。
 哀の口元に、小さいけれども柔らかい笑みが浮かべられているなんて。

 彼は知らないだろうけれど、彼から貰ったプレゼントは、全て隠して取ってある。何よりも、大切に。
 女の子にとって、好きな人からもらったものは、それだけで大きな価値をもった宝物なのだから。

「それで? あなたはどうしたいの?」
「あ? 何がだよ」
「……今日、何の目的できたと思ってるのよ」
「あ、あぁ……悪い。そうだな………」





 そして、阿笠邸。
 帰ってきた二人は、ゆっくりくつろごうと思っていた所を、何故かどういうわけか、既にそこでくつろいでいた色黒の彼に、あっさりとその考えが不可能だという事に気づかされた。

「お〜っ! 工藤と、それから小っさい姉ちゃん、お帰り〜」

 ソファにて何故か笑顔でくつろいでいたその彼に、二人は硬直した。
 哀は、自分の隣で自分同様固まっている彼をきっと見る。
「あなた、呼んだの?」彼女は、目で訴えかけた。
 彼は慌てて「いや、違うっ! 俺じゃない!!」といいたげに首を振った。
 その後、彼はそこにくつろぐその色黒の彼に、ジト目で言った。

「……なぁ、お前なんで居るんだ?」

 彼の言葉に、視線の先に座る男は苦笑を浮かべた。

「つれない奴やのぉ! わざわざ大阪から遊びにきたんやんけ。折角の休みやからな。……和葉は部活やゆうてはりきっとったし、それやったら、久しぶりにこっち来たろっちゅう事や!」

 明るく話す彼に、心底疲れた顔をしたのは哀。ゆっくりしたかった、というのに。

「それで? どうしてここに居るのよ」
「あぁ、そうや。毛利探偵事務所に行ったんやけど、姉ちゃんがボウズは居らんっちゅうもんやからな。姉ちゃんに聞いて、ここに来たんや。」
「……そうじゃなくて。何で、家の中でくつろいでいるの?」
「あぁ、それな! 実は阿笠っちゅうじいさんが何や、どっかでかけとったらしいんやけど、忘れ物やって言うてな、俺が来た時ちょうど帰ってきたとこやったんや。それで、帰ってくるまで家の中で待っとけ言うて。そのおかげでこの暑い中、外で待たずにすんだっちゅうわけや」

 助かった助かったと、笑顔で勝手にいれたらしいコーヒーを口に持っていく彼。
 哀は、呆れ顔で、「そう……」とだけ呟いた。

「それじゃ、工藤君。彼、貴方に用があるみたいだから。私は地下室に行ってるわ。何かあったら呼んで」
「おい、灰原!」

 コナンが困惑した声を出して自分を呼び止めようとしているのを、哀は背中で聞きながら、そして流した。

「あいつ、また逃げやがったな………」

 ぼつりと呟いたコナンの口から、盛大な溜め息が零れる。
 平次はぽかんとした顔で、地下へ続く階段を見つめた。

「相変らず、クールな姉ちゃんやなぁ。……いっつもああなんか?」
「ま、まあな」

 引き攣り気味の笑みを零し、コナンは冷蔵庫から適当に烏龍茶を取り出し、
 氷を二つ三つ入れて、それを注いだ。グラスを持って、彼は平次の前に腰掛けた。

「ったく、お前いつも言うけど、来る前に連絡くらいしろよ。大阪から来たんじゃあ、追い返すにも追い返せねえし……こっちの事情も考えろ……いつも突然すぎんだよ!」
「まぁ、ええやんけ。今も、どっか用事済ませてきたみたいやけど、どうせ今日はもう暇なんやろ?」

 その言葉に、コナンは再び溜め息を零し「そういう問題じゃねぇ……」と小さく呟いた。

 一通り話した後だろうか。先程よりも、外は暗くなっていた。
 平次は、どうやら泊まるつもり満々らしく。
 なら尚更一言連絡入れろよと思うコナンであったが、それを気にする平次でもない。
 まぁ、いい。今日はどの道、コナンも博士の家に泊まる予定だった。



 カシャカシャ……と軽快な音が響く中、上の雰囲気など全く関係ないという様子で、彼女はPCの画面を見つめていた。
 暗号めいた、記号やアルファベットの配列は、見る人によっては、一瞬で目を逸らしたくなるであろう。

「……随分、頑張っとるみたいやな」

 突然、後ろから声を掛けられた彼女は、驚いて振り向いた。
 パソコンの画面を覗き込む関西弁のその彼を、彼女は驚いた顔で見つめる。

「あ、あなたどうして! 工藤君は?」
「ああ、アイツやったらな、上で寝てるみたいやで? トイレから帰って来てみたら、ソファーでぐっすりや。あいつホンマ、マイペースな奴やな……」
「そう……」

 苦笑いする彼に興味無さそうに、彼女は再びパソコンに視線を戻した。
 クールに作業を続ける哀に、お構いなしで平次じっとその画面を眺めた。

「……あかん、何が何やらさっぱりや。姉ちゃん、これやっぱりあれか? あほなんたらっちゅう薬の解毒剤の……」
「……APTX(アポトキシン)4869よ」

 言葉の途中で、すっぱりと切った哀。けれど、反論してくる気配もないし、出て行く気配などは尚更ない。
 ちらりと気になって横目で彼を見ると、感心したような顔で画面を見つめていた。

「こんな進んどっても、完璧やないんやな」

 彼がぽつりと呟いた言葉に構わず、キーボードをクールに叩きながら、彼女は話し出した。

「……当たり前でしょ。あの薬は……作った本人が言うのも変な話だけど、 全く未知の、いい意味でも悪い意味でも、無限の可能性を持った薬よ。膨大なデータの元で、私が子供の頃から両親の研究を引き継いで、 ようやく出来た試作品のうちの一つ。完璧な解毒剤なんて、そもそも出来るかどうか」

 ふと、哀の顔が悲しみに曇った。
 そう、自分がどれだけ頑張ったところで、解毒剤が完璧になる根拠はない。例え、薬のデータが手に入ったとしても、
 そんな極めて低い確率と状況下でしか起こりえない偶発的な副作用に、果たして完璧な解毒剤などできるのだろうか。

「あなたも、見たでしょ? 彼が苦しんでる姿。体があんなに急激に伸び縮みするのは、とても負担がかかるの。心臓だけじゃない。体全体に」
「……あぁ、そうやな」

 平次はすっと目を細めた。

「……もし、元の身体に戻る薬が出来たとしてもそれによって、彼が死んでしまう可能性もなくはない。薬自体が完璧でも、元に戻る時の苦痛はそれだけ激しいものだから」
「…………そうやろな」
「出来るだけ、心臓や体にかかる負担を小さくしないと。それでこそ、彼は元に戻るどころか………」

 段々ゆっくりになってきた彼女の手が、止まった。
 そんな哀とPCの画面を交互に見ながら、平次はゆっくり口を開いた。

「あぁ、そうやろな……100%安全な薬は、不可能かも知れへんけど。 それでも、アイツは姉ちゃんが作った薬、絶対飲むで。 そんで、姉ちゃんが作った薬で、アイツは絶対に死んだりせえへん。 知っとる筈やからな、アイツは。自分がそれで死ぬっちゅう事が、 どれだけ姉ちゃんを追い詰める事か」
「……それでもっ! それでも人間は、死んでしまうのよ。 意志の力じゃ、どうにもならない事だってっ……」

 初めて平次の方をまっすぐに見つめる彼女の瞳は、微かに潤んでいた。

「それでも、アイツも俺も、信じとる。 工藤を、あんなに縮めながらも生かしとるけったいな薬作った、 めっちゃ凄い姉ちゃんが作った、解毒剤やで。 そこに、アイツの半端やない意志の力が加われば」

 ふっと、彼は優しい顔で笑った。

「……100%は無理かも知れへんけど、ほぼそれに近い数字になる筈や」

 それは、どこから出てくる自信? そう尋ねたくなるほど、それを言った彼の顔はそれを確信していて。
 不思議な人。貴方も……あの人も。

「馬鹿ね。そんなに、信じられる人間かしら、私って……元々組織に居た人間なのよ? そして彼らすらも裏切った」
「そんな危険な組織裏切るんには、それだけ強さが必要や。 それを確かに持っとるんやろ、姉ちゃんは。 それで、今俺らの仲間や。そんな姉ちゃんを信じられへんわけないやんけ」

 明るい、その人受けがよさそうな笑顔が、自分には眩しすぎると思った。

「工藤の為に、こんなに必死になっとる女見とるとな、何や、無性に応援したくなってくるんや」
「変な人」
「何やとぉっ?」
「……冗談よ」

 カシャカシャと、再びキーボードを打つ手を動かし始めた彼女。
 そんな彼女の口元に、小さく笑みが浮かぶ。

「あなた、彼に似てるわね。って思って。 まぁ、性格自体は違うかも知れないけれど」
「やっぱり小っさい姉ちゃんもそう思うか! そや、似たもん同士やろ、俺と工藤と」

 何故か嬉しそうにする彼を一瞥して、クールに一言。

「ええ。とっても似てるわ。……二人共、本当にバカよね」
「な、何やとっ!!? ……あいつと一緒にせんといてや!」
「……どっちなのよ」

 似てるといわれて、喜んだり……かと思えば言葉一つで腹立てたり。
 素直で率直過ぎるように見える彼とは、気も話も合わないような気がしたけれど、そんな彼の事を、さほど嫌いでもないかも知れないと、思った。

「なぁ……俺は前から見とる分、工藤と毛利の姉ちゃんの事応援しとるけど……」
「……何、突然」

 急に変わった話をふられ、哀は顔を顰めた。彼は続ける。

「けど、姉ちゃんがそこまで工藤にただでつくしたる事もない、て思うんや」
「……だから、何が……」
「……なぁ姉ちゃん、あいつホンマに自分の事には鈍い奴やから、伝えない限り、色々苦労するで?」

 その言葉に、彼女の手は、先ほどとは全く別の意味で止まった。
 ふい、と真顔で平次を見て、答える。

「……私が、工藤君を好きって事?」
「それやそれ! ……そうなんやろ? それやないと、罪悪感や使命感だけでそこまで頑張れる訳ないやんけ。 あいつやから、助けたいんやろ。……視線見とっても、わかるしな」

 確信した様子で話す平次。
 自分の方こそ、鈍いくせに……なんて突っ込みが、彼が知ってる人からは飛んでくるであろうけれど。

 数秒、平次を無言で見詰めていた哀は、ふい、と再びパソコンに視線を戻した。

「どうかしら。あんな鈍い人」
「今更照れんなや。別に、工藤に言うたりせえへんて」
「当たり前でしょ? そんな憶測で」

「……憶測なんか?」
「憶測よ」

 からかい口調で返した平次に、微かに頬を赤らめながらもクールに返した彼女。
 彼はとっても鈍いから、その鈍さに脱力させられる事もあるけれど。
 気付かないで居てくれるなら、それでいいって、ずっと思っていたのに。

「もしそうでないとしたら、私に待ち受けているのは、失恋よ?」
「そうかも知れへんけど。まぁ決めるんは工藤やしな。 同じ失うんやとしたら、自分であっさり終わらせるより、工藤に悩ませたらええ。その方が、すっきりするやろ」
「あら、手厳しいのね」
「こんなええ女にめっちゃ思われとって気付かへん工藤が悪いんや」

「まだ私はあなたの憶測を肯定したつもりはないんだけど?」
「まぁ、違とったら流してもええけどな」

 楽しそうに答える彼。
 どうやら完全に気付いているらしい。とりあえず、これ以上否定するのは諦めた。

「そう思いたければ、勝手にしなさい」
「それにしても、ホンマアホやな〜、工藤の奴。 こんな姉ちゃんに思われとるなんて知らずにおるんやからな」



 へっくしゅんっ!!



 上から、豪快なくしゃみが聞こえて、思わず、二人顔を見合わせて吹き出した。

 その後、寝癖がついたまま地下室に下りてきた彼が、またおかしくて。
 そんな二人を見るなり、彼は顔を顰めた。

「何だ、おめーら? 変な組み合わせだな。」
「別に、ええやろ? お前が悪いんやで? 人がトイレに行っとる間に勝手に1人で寝てしもて」
「くしゃみが聞こえて来たけど、風邪でも引いた?」
「あ? いや……そんな、筈もねーんだけど」

 困惑した顔で、頬を掻いた彼。
 あのくしゃみの原因は、二人にはちゃんとわかっている。それなのに、当の本人のみが困惑している様子が、なんだかおかしくて。

「おめーら、何か変な事話してたんじゃねーだろうな」
「さぁ、どうかしら?」
「工藤には関係あらへんやろ」

 面白そうに答える二人に、怪訝な顔のまま首を傾げる彼。そんな様子に、また笑う。

 穏やかに、過ぎる時。
 三人で、色々と話をしながら、こんな時間も、悪くないな……と、思いながら。



 そしてそして、いつか。舞い散る桜の下に、二十歳前後の男女が二人。
 驚いた顔で、彼女を見つめる少年と、彼からプレゼントされたブランド物のバッグを下げ、おしゃれした服を着て、ほんのり顔を赤らめて立つ少女が向き合って。
 穏やかな時を過ごした子供の姿だった頃の事を思い出しながら、その時返す彼の言葉がどんなものであれ、全ての苦難を乗り越えて、幸せな笑顔を浮かべていられると………いいな。



 そんな小さな願いが叶うのは、そう遠くない、春。





後書きv

えぇと、今回は200HIT、くじらさんからのリクで、
「哀ちゃん主体で、平次を絡めて、東の名探偵の事を話す二人」
ということだったのですが、平次が出るまで、ながっ!

そして、200HITって何よ、200HITって。
今、一周年も終わって………今更200HITってどうよ。
わ〜んっっ!!本当にお待たせしましたっ!!
そして、初訪問リクすらもまだな朧……
わ〜んっ><;;いつもごめんなさいっ!!
哀ちゃんにはね、幸せになって欲しい。
コナンとどうこうなるっていう形じゃなくても。
哀ちゃんなりの、一番の幸せを、見つけて欲しい。
そう思って、書きました。

それでは、読んで下さって有難う御座いましたvv
くじらさんに限り、お持ち帰りその他諸々OKですv

H17.7.16 管理人@朧月