真実の姿
〜An unpainted face〜





第5話、不自然な存在

何でやろう……………
あたし、今日何回不思議な事感じとったんや?
平次の電話から始まって……
コナン君も、平次も、おかしく見えてくるんや。
二人共謀して、何かとんでもない事隠してる。
不倫やて思っとったんやけど、何かちょっとちゃう。
全然、女の影が見えないんや。

ちょお待って…………
平次て、いつもコナン君の事何て呼んどった???

『平次、蘭ちゃん達明日こっち来るって。』
『工藤と会うんも久しぶりやな♪♪』
『えっ?工藤君も来るん??』

いっつも、蘭ちゃん達と会う時は、「工藤が来る」て言うてるんや、平次は。
でも、結局工藤君は一度も来た事無くて……………
そんで、平次が最初ににこやかに挨拶するんは……………


『よぉ、工藤!!元気しとったか??』


……………コナン、君?

そうや、平次はコナン君の事「工藤」って呼んでるんや。

何でなん??

「なぁ、平次………今日はずっとあたし達と一緒に居るんやろ?」
「当たり前やんけ?何なんや、突然。」
「………あ、何でもないで。気にせんといて。」

あたしは平次に見せ掛けだけの笑みを見せた。
そうや………平次は何であんなにコナン君と仲いいんやろ。
今までは兄弟みたいやなとしか思ってへんかったけど………
けど、どう考えてもおかしいやん。
事件起きたら一緒に行動しとって……
それ以外の時でも大体蘭ちゃんとあたし、平次とコナン君……

ホンマに何で???

「か、和葉姉ちゃん???」

あたしが二人を見つめて考えこんどったら、
コナン君が何か怯えた顔であたしを呼んだ。
さっき平次と二人きりで話しとった時と、全然違てる声……………

「何?」

あたしがとりあえず普通に返事したら、
コナン君がやっぱり怯えとる顔で言った。

「あっ、ううん……黙って怖い顔して何か考え込んでるから、
どうしたのかなって思って…………」
「どうもせえへんよ、平次の不倫相手が誰か考えとっただけや。」

コナン君ににっこり笑ろて、その後平次をちらっと見て……

「ちょお待て!!いつ俺が不倫したんや!!!」

すかさず平次が突っ込んできた。
別に、平次の不倫はもうそんな疑ごうてへんけど………
揺さぶってみたら、何かホンマの事ぽろって言うてしまうんやないやろか……
そう思うて、あたしは平次に言葉を返した。

「まぁ平次がどこで人妻くどいとっても、あたしには関係あらへんけどな〜。」

いかにも意味深に言って見せた。
こういえば、平次は喰らいついて来る筈や。
案の定…………

「せやから、作ってへんて言うてるやろ!!」
「ホンマにぃ??怪しいわぁ〜……。」

ちょっとジト目で平次を見つめて見る。
そしたら、平次はもっと……………

「大体どっからそういう話が出てくんねん!!」
「朝の電話の相手、不倫相手やないん?」

ホンマは、不倫相手やない事は分かってるんや。
今朝の電話は、どう考えたって工藤君か…………コナン君や。
案の定、平次はムキになって否定してきた。

「アホ!!あれはな……このくどっ…………………」

平次がコナン君の方を見たとき、平次の言葉がそこでピタっと止まった。
コナン君が、何か無言のオーラでも出してるんやろか?
あたしには笑顔に見えるんやけど………平次が圧倒されとる……………
あ〜、やっぱりそういう事なん?
あの電話相手………工藤君やのうてコナン君やったんやね?

けど、ちょお待って?
それやったら………あの会話、何なん?
コナン君が、何か蘭ちゃんに隠し事しとる?
…………何を??

まさかコナン君が不倫…………………

なわけないやん。

すぐそういう思考に持ってく自分に恥ずかしさを感じながらも、あたしは考えた。
でも、ホンマに何なんやろ。

工藤君の居場所…………なわけないやろ??
テストで悪い点とって…………これもちゃう。

コナン君頭ええし、平次まで何でそんな事で共謀して隠さなあかんの?
もっと、重要なことなんや。

もっともっと…………蘭ちゃんに絶対隠さなあかん大事な事。


あたしは、一歩ずつ……
けど確実に、真実へと続く階段を上ってった。


〜第六話に続く〜


あとがきっvvvv

ん〜………ちょっとずつ核心にせまってますねっvvv
よぉっしゃっ!!
次あたり和葉ちゃんに真実を知るきっかけになるような事起こそうかなっvv
……多分(苦笑)
そしてしかも……まだ続くのかよこの話(苦笑)
あっvvそう言えば今気付いた嬉しい事〜〜vvvvvv
朧の口調…直ってる!!!
あぁっ!!ちょちょっと色んなサイトで掲示板巡りしてきたたからかな〜vvv
やっぱり掲示板だと口調気をつけますからねvvv
関係ない話が多くなりましたが…次回もよろしくお願いしますっvvv