貴方が月なら私は…




第二章 貴方の夢は…?


そして帰り。

「ねぇ工藤君。貴方、夢って…ある?」
「何だよ、突然。」
「探偵さんでも夢があるのかなって思っただけ。」
「…小さな夢だったらあるかもな……。」
「え?」
「でも夢って話しちまったら面白くねーだろ?」
「そうね。」
「そうだ、今日、博士ん家行ってもいいか?」
「え?」
「向こうじゃゆっくり本読めなくてさ。明日は土曜日だし。」
「いいとおもうけど。」
「じゃ土日泊まりで。7時ごろ行くよ。」
「えぇ。」







「お〜い、来たぞ〜?」
「おぉ、新一君。」
「じゃ邪魔するぜ。」
「哀君から聞いたのじゃが、向こうじゃゆっくり読めないってどういうことじゃ?」
博士は、泊まりの荷物と、鞄いっぱいに詰まった本を見ながら言った。
「だってよぉ〜。向こうじゃずっと漢字も聞かずに読んでたら怪しまれるだろ?」
「それもそうじゃな。」


ピーンポーン♪




「ん?誰じゃこんな遅くに…。」
「(まさか、もう蘭が喋ったんじゃ……。)」
「おぅ!じいさん邪魔するぞ。」
「平次君?!」
「よぉ、工藤!」
「……………。」
「なるほど?工藤君がこっちへ泊まって本を読みたいって言ったのはこの人が原因ね…。」
「……あぁ。」
「は?何のこっちゃ?そういや工藤。なんで黙ってこっちに来たんや?」
「黙ってねーよ。言いたかなかったんだ。オメーがいるとゆっくり本も読めねーからな。」
「失礼なやっちゃ!なぁ姉ちゃん。」
「私は工藤君に同感だわ…。」
「だろ?!」
「この人の場合、静かにしてっていって聞く人じゃないものね。」
「姉ちゃんまで……。」
「でもまあ来てしまったものはしょうがないわ。…どうせ泊まるつもりでしょうし。」

とても多い、彼のに持つを見て言った。

「おっ♪わかっとるやないか、姉ちゃん。話が早いわぁ〜。」
「おいおいマジかよ……。」
「ちゅーことでよろしゅー頼むで。」
「頼むから静かにしててくれ。」
「おう!」

…なんだか騒がしい休日になりそうね。







〜第三章へ続く〜


管理人より…というか叫び?

美奈さんからいただいた素敵小説第二章です!!
そしてそして、我らが平ちゃん登場っっっvvvvvvv
確かに、彼は元気いいですからねぇ(笑)
うんうん、やっぱり小一が難しい本読んでると奇妙な目で見られますからね…
小一が読む本なんて、朧が想像する中では全部ひらがなの絵本くらいでしょうから(笑)
はい、寂しいですが、美奈さんのこの素敵なお話も、ついに次回で最終回ですっ!!
次回もお楽しみくださいませvvv

H16.8.7 管理人@朧月