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☆コメント☆ |
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「空手地区大会、少年の部優勝 京極真くん!」
「はい!」
元気よく返事をして、彼は壇上にあがった。
空手を始めてまだ日が浅いながらも、すっかりのめりこんでしまった。
初心者の彼にとって初の大会の筈が、地区1位。彼の辞書に、敗北という言葉はない。
「まだ空手は初めたばかりという事でしたけど、
将来有望な出だしですね」
「ありがとうございます!」
「空手は、ずっと続けていく予定ですか?」
「はい。将来は、全国制覇するのが夢です!」
そして10年。
少年は修行に修行を重ね、ついに世界に発つほどの強さを手に入れた。全国ではなく、世界制覇の夢を追いかけて。
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「お姉ちゃん、私今だけ魔法が使えるの」
魔女の宿命……一粒も涙を流してはいけないこと。
そして、今日のハロウィンが終わるまで、私は魔女になったわ。
今の私には、死者をここに呼び寄せる事だって出来る。
でもたとえ魔力を得て、このステッキを振ったとしても、ダメなの。
だって、お姉ちゃんを見たら、もう涙が止まらない。話をする前に、一瞬の幻で消えてしまうもの。
こんな仮初の魔女だけど、課せられたハロウィンの役割は、やっぱりちゃんと果たさなければならないから……
「おねえちゃん……」
だから、これは届かないと判ってる、ただの独り言。
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新「今日は……ありがとな、色々と」
蘭「……うん、こっちこそ、ありがとう」
新「じゃあな、蘭」
蘭「うん、ばいばい……新一」
口元だけ微笑む彼女のその切ない顔が、全て自分のせいだという事を彼は知っていた。
知っていて、気づかないフリをしていた。気づかないフリをしてきた結果が、この結末だ。
蘭「ねえっ、新一……?」
新「あん?」
カーテンを閉めようとしたその時、突然顔を挙げた彼女に呼び止められた。
泣きそうな顔が、胸に痛い。けれど、彼女は涙を零さずに、声も出さずにその唇だけを動かした。
蘭「(……だ・い・す・き。え・い・え・ん・に)」
そんな台詞すら、声に出すことも叶わない今の状況を、打破したい。
そう思っても、それでもやはり、ハッピーエンドの結末は約束する事など出来ない。
新「……オレもだよ」
小声でそう答えて、小さく微笑んで見せた。
届いたかどうか、新一に確認できる術はないか判らないが、彼女は柔らかく笑みを浮かべ、そして再び口を動かした。
蘭「(ぶ・じ・に、か・え・っ・て・き・て・ね?) 私、ずーっと……待っててあげるから」
新「ああ、そうしたら……告白のやり直しだな」
もう一度、愛しい彼女の元へ戻りたい。
そのたった一つの思いを胸に、彼は明日最後の対決に臨む。
永遠の別れかも知れない、その彼女の笑顔をしっかりと顔に焼き付けながら。
・コレが、めがねなしコナンだったのか新一だったのか、描いてた時の私の気持ちが判りません(^^;
でも、コナンにしては大人過ぎるし、新一にしては少し幼いイメージを受ける、ので、半分戻りかけのコナンって事にしといて下さい(笑)
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蘭「コナン君、今日の夜、何食べたい?」
コ「え、うーん、じゃあハンバーグかな!」
蘭「そういえば、ココの所お肉料理してなかったしね、わかった、じゃあ今夜はハンバーグね! ……その代わり、あんまり遅くなっちゃダメよ?」
コ「大丈夫だよ! 今日は特に予定ないし、博士の家にもちょっとしたメカを試しに行くだけだから」
蘭「ふーん……? じゃあ、腕をふるって待ってるから、車には気をつけてね!」
コ「はーい!」
そんな、日常の風景が、穏やかなまま続いていけばいい。
そんな風に感じる、ほんの一コマ。
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深夜一時、書斎から聞こえた小さな音に、少年は目を覚ました。
意味もなく、そこにあったクマの縫いぐるみを手にして欠伸をかみ殺しながら階段を下りていく。
有「優作、それで はちゃんと用意したの?」
優「そいつは愚問だろう、ホラ」
有「じゃあ、音を立てないようにしないと……新ちゃん起きてきちゃう」
聞こえてくる、声を潜めた会話に少年は書斎の前で首を傾げた。
新「なんのはなししてるの?」
かみ殺した欠伸で目に浮かぶ涙を片手で拭いながら現れたその姿に、二人はどきっと肩を震わせた。
有「な、なんでもないから。ホラ、もう寝なさい?」
優「そうだよ、新一。子供が起きてる時間じゃない」
よそよそしい態度に不思議に思いながら、有希子に背を押されるがまま彼は部屋へと戻っていった。
・二人の会話が一体なんだったかというのは、しっかり決まってるけど内緒v
新ちゃん視点だから、聞こえなかった部分は想像するしかありません♪
私の考えてるこの会話は……ほのぼの系、です♪
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ばらばらに、無限に絡み合う糸の中に、絡めとられた私をとらえるこの手は誰?
力づくで、引っ張っていくこの手は、誰のもの?
ついて行っていいの? 信じていいの?
私の全てを預けていいの? ねぇ、最高の未来に、導いてくれる?
スキになっちゃいけないなんて、ずっと判ってる。
でもね、それでもアナタはこの手を離さないから。
だから私は、アナタの居る世界で幸せになる事を選ぶわ。
手をつかみ返す。アナタがずっと、その強さを失わないように……
・ちょとシリアスな哀ちゃんイメージで。
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ボクが誰かって? ロンドン帰りの名探偵、白馬探の少年時代ですよ。
ええ、キッドの話は、警視総監である父からよく聞かされていますよ。
いつか、ボクがこの手で捕まえるつもりではありますけどね。
今は、遊び道具を探してるけど……一人遊びは中々つまらなくてね。
一緒に、ホームズ探偵ごっこでもしていただけませんか?
※どこの坊ちゃまよ(笑)想像上の白馬少年
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……何も浮かばない私をお許しください(涙)
アニメ塗りに滅茶苦茶苦労した覚えがあります。
塗りつぶし機能つかってもさ、こんな線じゃ上手くいかないんだものっ><
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「へぇ、そっか、コナン君が新一だったんだね」
「ああ、今まで騙してて本当にごめん」
「いいのよ、そんな事」
優しい微笑が蘭の顔いっぱいに浮かんで、打ち明けた自分自身もほっとした……のも、束の間の事だ。
「騙されてた事より、もっと大切な事があると思うんだけど」
「へ??」
突然、彼女の周りを纏う空気が、ぴんと、冷えた。
薄ら笑いを口元で浮かべる彼女の目は、笑っていない。
「……判らない? それはね、私がコナン君に誘導されて、新一がスキだって告白させられた事」
「えっ?」
「『それって、新一兄ちゃんの事じゃないの?』なんて聞かれなかったら、私ずっと隠してた自信あったし。それだけじゃないよ、お風呂に入った事もあったよね、あの時、何があっても抵抗する……って事も出来たんじゃないかなー? なんて、思うんだけど」
そう話す蘭の声には抑揚がなく、ただ迫力と威圧感だけが篭っていた。
「い、いや、そうかも知れねーけどよ、んなすぎた事、どうでもいいじゃねーか」
「過ぎたこと?」
やけにゆっくりと圧力をかける言い方に、思わず顔が引きつった。
黙ったまま俯いた蘭の体中に、怒りのオーラが包まれている。
「あ、いや……えーと、そのっ」
慌てて、何か訂正して宥めなければ、と言葉をつむごうとするが、時既に遅し。
「あ・の・ね・ぇ? 新一にとっては過ぎたことでも、私にとっては大事なのよ! もーっ、バカっ! 最低!! 恥知らず!! ◎▽&%φ$!!!」
散々な罵声を飛ばしながら、同時に手加減の無い蹴りや突きが襲ってくる。
本気になられたら、幾ら新一の身のこなしがよくても交わしきれない。
蘭の怒りが収まる頃には、灰のように顔面蒼白で真っ白になった彼が、そこに呆然と座り込んでいた。
蘭を二度と怒らせないようにしようと固く心に誓いながら。
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キ「今回も、またハズレ……ね」
ふと下を見ると、自分を追ってきたのだろう少年が息を切らして立っていた。
コ「キッド!」
キ「ああ、遅かったじゃねぇか。ホラ、コレは返すよ」
宝石を放り投げると、一瞬それを受け取ろうと気がそれる少年を撒くのはわけもない。
ボン、と自分の周りに煙玉を撒き、夜空高く飛び舞った。
※私が描くと、何故バランスが悪くなるんだ、キッドさん><
シルクハットが風に飛ばされそうないきおいです^^;
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