「見てみ工藤、こっから先は、奴等がぎょーさん居るで」
「一歩踏み出したら、後戻りは出来ねーって訳か」
今までは、かすり傷程度の怪我ですんだ。
けれど、この先は拳銃を手にした男が数十名、その場を張っている。数からして、状況は圧倒的に不利だ。
助っ人がくるまで待つかと尋ねる平次に、新一はふっと笑みを浮かべた。横に眠る彼女達は、既に傷だらけだ。
「待ってる時間はねぇだろ。こっちにだって、武器もあるし策もあるんだ。このまま何時来るか分からない助っ人を待つよりは……」
「せやな。いちかばちかの賭けやけど」
彼らは、拳銃を手にする男達の前へ向かって行った。
絶対に、やられたりはしない。彼女達を助けるという使命を果たすまでは……
***
と。ピンチの探偵&存在だけの蘭&和葉。
なので、新一の目線の先には彼女達がいらっしゃいますv
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