平次は退屈そうに積まれた年賀を一枚一枚眺めながら、ふと横へ目をやった。そこで、とても幸せそうな様子で虎と戯れる姿を目に映し、眉をひそめる。

「工藤、オレにも少しは触らせてくれへんかー?」
「ダメだ」

 即答され、幾分むっとするものの、あの工藤新一が破顔して虎と戯れる姿は非常にかわいくも映る。
 和む思いを感じながらも、平次は今度こそと笑顔を作り、新一の肩に手を置いた。

「なぁ、工藤!! つれない事言わんと。ちょっとくらいええやんけ!」
「絶……っ対、ダメだ!!」

 頬を赤らめ、虎を先ほどよりきつく抱きしめた新一に、平次はひとつ、ため息をついた。


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某お方に送った新一+平次な年賀デス♪