一体、どこまで堕ちていくの?
 宛のない問いを頭に巡らせながら、飛べない天使は堕ちる。

「おっ、と」

 その声と共に、誰かの腕に包まれた。

「これは驚いた。まさかこんな所で天使のお嬢さんに会えるとは」

 感嘆する彼を、動揺しながらも見つめた。

「あなた、誰?」

 問いかけると、彼は不敵に微笑んで人差し指を突き立てたわ。

「私はキッド。ただの、怪盗ですよ……泣かないで下さい、お嬢さん?」

 言われて初めて、頬を伝う涙に気付いた。


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某お方に送ったキ+哀年賀状デス♪